私立恵比寿中学『絶版ベスト』収録曲発表

公式サイトでインディーズベスト盤のタイトル及び収録曲が発表されました。

エビ中の絶盤ベスト〜おわらない青春〜』
2012年11月21日(水)リリース
DFCL-1956/\2,800(税込)
※初回仕様あり

収録曲
1.ebiture(初CD化) 
2.なにがなんでも(エビ中ver.)(cover sg) 
3.大爆発NO.1(cover sg) 
4.えびぞりダイアモンド!!(1st sg) 
5.チャイム!(2nd sg) 
6.どしゃぶりリグレット(2nd sg) 
7.ザ・ティッシュ〜とまらない青春〜(3rd sg) 
8.エビ中一週間(3rd sg c/w) 
9.オーマイゴースト?〜わたしが悪霊になっても〜(4th sg) 
10.ご存知!エビ中音頭(4th sg c/w) 
11.もっと走れっ!!(5th sg)
12.売れたいエモーション!(5th sg c/w) 
13.永遠に中学生(5th sg c/w) 
14.エビ中 出席番号のうた その1(初CD化) 
15.イッショウトモダチ(初CD化) 
16.また明日(初CD化)
17.約束(初CD化)

今回の絶版ベストは二つの集大成だと思います。まず一つに、「前山田健一の遊び心の集大成」だと思います。スターダストの理事長や前山田本人が言う「エビ中の歌詞には意味がない」という言葉に象徴された『えびぞりダイアモンド』『ゴースト』等の楽曲。意味はなくてもサウンド的も歌詞的にも「まさにエビ中ワールド! キングオブ学芸会!」という遊び心に溢れています。この「春なら花粉症、夏なら体育祭」的な"意味のない感"をインディーズで築き上げられたのは非常に大きいでしょう。それらの楽曲があり、その一方で『チャイム!』『どしゃぶりリグレット』等の方向性が異なる楽曲が入り混じっていることもエビ中の多彩さを象徴しており、今なにをしても「エビ中の楽曲」として受け入れられているのはこれらの楽曲の功績だと思います。
もう一つの集大成はメジャーに入ってからは薄くなった「中学生の日常感の集大成」です。3Bjuniorで歌われてきた『約束』『また明日』は歌っているメンバーの年齢を想定して作られている(と、思われる)ため歌詞が等身大で書かれています。最近の楽曲も『大人はわかってくれない』『ほぼブラジル』と学生感はありますがサウンド的にもメジャー感からか過去の方向性とは異なる部分を感じます。メンバー各々が成長したってのも大きいんでしょうけどね。もうシングルやc/wでこの感覚を出すのは難しいのではないでしょうか。『フレ!フレ!サイリウム!』『スターダストライト』の歌詞からも分かるように、中学生から一人前のアイドルでありアーティストとしてのエビ中感が強くなっているように感じられます。それは嬉しいことであり、寂しいことでもあるでしょうね。もちろん、その過去の楽曲があり今の楽曲があってのエビ中ですが。
そして、ライブのラストに歌われることが多く、エビ中アンセムとも呼べる『永遠に中学生』が生まれたのが一番の収穫だと思います。そのエビ中を形成する要素が思う存分収録されている絶版ベストはエビ中ファンならもちろんのこと、エビ中ファン以外の方にも聞いてほしいマストバイマスト。これだけ収録されていて2800円は安いっつーかなんつーか。まぁ、実際買いだと思います。『えびぞりダイアモンド!!』は文句なしに名曲ですし、収録されるか分からなかったカバーが収録されてるのも大きい。インディーズ版はどれも定価では入手できない状態でしたが、これでコレクター以外はプレミア価格だして買う必要もないですし、ファンにも助かること請け合い。このアルバムと同日発売のライブDVDでますますエビ中への注目度、敷居が格段に下がるのではないでしょうか。…ちょっとさびしいね。